疲労・筋肉痛に効果的なビタミン!その名は「ビタミンB1」
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疲れがたまったときや、筋肉痛のとき、みなさんはどうやって解消していますか?
私はゆっくりお風呂に入って、ぐっすり眠ること。
って、そんなことができたのは、いったいいつの日でしょう。
0歳と5歳の子どもに恵まれ、そんな極楽生活はすっかり過去のものになってしまいました。。。
で、私が気をつけているのが、ビタミンB1を含む食べものをとるということです。
実はビタミンB1には、すっごい機能があったんです!
ビタミンB1は糖質がエネルギーに変換するのを助けてくれる
疲れたときに欲しくなるもの、それはビールじゃなくて糖分ですよね。
私も「あー疲れたぁ」というとき、気がつくとチョコレートを食べています。
でも、糖分だけをとっても、どうやらエネルギーにならないそうです。
鍵を握るのがビタミンB1。
ビタミンB1は、食べ物に含まれる糖質を分解し、エネルギーに変換するのを助けるという働きがあるのです!
日本人は摂取エネルギーの約半分をご飯などの糖質からとっているので、たいへん重要なビタミンといえますね。
私もご飯大好きです!
ビタミンB1には神経の働きを正常に保ってくれる働きも
ビタミンB1のもう1つ重要な働きがこれ。
脳の中枢神経や手足の末梢神経の働きを正常に保つという役割です。
不足してしまうと、手足のしびれや反射神経の異常といった症状が現れます。
更年期を目前に控えた私。。。
注意しなきゃ!
脚気(かっけ)はビタミンB1不足が原因?
脚気(かっけ)という病気をご存知ですか?
脚気というのは心不全を起こしたり、手足がしびれてしまう病気です。
すねぼんさんの下の部分を金槌のようなもので軽く叩くと、脚がビクンと勝手に上がるかどうかを確かめる検査がありますが、これは脚気を調べる検査です。
この原因になっているのが、ビタミンB1不足です。
でもどうしてビタミンB1が不足すると脚気になるのか
でも、どうしてビタミンB1が不足すると脚気になるでしょうか。
実は、ビタミンB1が不足すると、糖質の分解がスムーズに行われなくなるため、乳酸やピルビン酸といった物質が溜まりやすくなり筋肉痛を引き起こしやすくなるそうです。
そのため、脚気になってしまうんですね。
イライラ、集中力低下の原因にも
また、糖質から生成されるブドウ糖は脳の活動を支える唯一の栄養素です。
そのため、ビタミンB1が不足するとイライラしたり、集中力に欠けるようになります。
最終的には、肝臓や腎臓の機能が低下し、胃腸障害に発展してしまうことがわかっているというから驚きですね。
ひえ〜。
上手にビタミンB1をとる方法
このように、ビタミンB1は大変重要なビタミンなわけですね。
そんなビタミンB1を上手とる方法をご紹介します。
ビタミンB1は水に溶けやすく熱に弱いという性質があるので、お汁ごと食べられる調理方法がおすすめ。
ニンニクやニラ、玉ネギなどに含まれる成分・アリシンと一緒にとると、吸収率がアップしますよ。
試してみてくださいね。
ビタミンB1を多く含む食品(100gあたり)
玄米0.41mg
大豆0.83mg
ぶり0.23mg
ひじき0.36mg
よもぎ0.19mg
豆知識:銀シャリが脚気を引き起こした?
江戸時代、富裕層の間で、手足がしびれる、体がだるい、つまずいてまっすぐ歩けないなどの症状を訴える人が相次いだそうです。
ときには激しい動悸や息切れが起こったり、心不全で死亡する人もいたとか。
こうした現象は「江戸患い」と呼ばれ、大変恐れられたといいます。
ときは経て明治時代、ようやくこの「江戸患い」は解明されます。
皆さんはもうおわかりですよね。
そうです。
これが「脚気」だったのです。
なぜ、富裕層の間で「江戸患い」が流行したのでしょうか?
実は、当時の富裕層の主食は、高級品だった「精白米」いわゆる銀シャリでした。
この銀シャリが脚気を引き起こしたのです。
ご存知のように、白ご飯は玄米を精米したもの。
精米というのは胚芽をきれいさっぱり取り除く方法です。
ところが、取り除いてしまった胚芽部分はビタミンB1がたっぷり!
そのビタミンB1を取り除いた銀シャリばかりを食べていために、栄養不足になって「江戸患い」になったという笑えない話です。
なんだか、現代の成人病につも通じる部分が。。。
さてさて、一方の庶民の主食はというと玄米が当たり前。
すでに書いたように玄米にはビタミンB1がたくさん含まれていることから「江戸患い」にならずにすんだんですね。
玄米食べてますか?
豆知識:ビタミンB1はそもそも玄米から発見された
19世紀の終わり、オランダ人医師・クリスティアーン・エイクマンは、鶏に与える飼料について実験を行い、胚芽と糖のなかに脚気を予防する物質が入っているのを発見しました。
その物質こそ、ビタミンB1だったのです。
エイクマンはこの発見によって、1929年にノーベル賞を受賞しました。
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