*

新生児に必要なビタミン!その名は「ビタミンK」別名「止血ビタミン」とも

公開日: : 最終更新日:2013/10/17 栄養素

新生児に必要なビタミン!その名は「ビタミンK」別名「止血ビタミン」とも

広告

ビタミンKというあまりになじみのないビタミンですが、このビタミンKは血液の凝固に深く関わっています
そのため、別名「止血ビタミン」とも呼ばれています。
その一方で、丈夫な骨づくりでも、重要な役割を果たしています

ビタミンKは血液をかためる酵素の成分となる

出血が起こると血液が凝固して血が止まります。
かさぶたというやつですね。
実は、この止血作用に深く関わっているのがビタミンKです。
ビタミンKが直接、血を止めているわけでありませんが、ビタミンKは血液を凝固させるための酵素をつくるのに必要な成分なのです。
そのため、ビタミンKは「止血ビタミン」などとも呼ばれています。

ビタミンKは骨を丈夫にさせる働きもある

ビタミンKには、骨を丈夫に保つ働きもあります。
というのも、カルシウムが骨に沈着するときに必要な物質・オステオカルシンという物質の働きを活性化させることで、カルシウムが骨へと沈着するのを促進させているんです。
また、ビタミンKには、骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きもあります。
骨粗しょう症が気になる方には、おすすめのビタミンですね。

新生児はビタミンK不足に注意

ビタミンKは腸内細菌によって体内で合成されています。
ですから、健康な成人であれば、不足することはほぼありません。
ただ、新生児の場合は、腸内細菌が少ないため、母乳中のビタミンKが不足すると、「新生児ビタミンK欠乏症出血症」
を引き起こしやすくなります。

症状は、便が黒くなる消化管出血や頭蓋内出血などです。
血がとまりにくくなるというわけですね。

血栓症の人や抗血液凝固剤を服用している人はビタミンKの摂取量を控えたほうがいいかも

過剰症は認められていませんが、血栓症の人や抗血液凝固剤を服用している人は、ビタミンKの摂取量を
制限されることがあります。
止血ビタミンなんですから当然です。

ビタミンKにはビタミンK1とビタミンK2がある

いまさらですが、ビタミンKには、K1とK2の2種類があるんです。
ビタミンK1は主に植物の葉緑体でつくられています。
そのため、ほうれん草などの緑色の濃い野菜や海藻などに豊富です。
また同じ野菜でも、日によく当たる外側の葉のほうが、内側よりもビタミンKが多く含まれます。
一方、ビタミンK2は、おもに微生物によってつくられます。
そのため、納豆などの発酵食品に豊富に含まれています
さらに腸内細菌によって体内でも合成されます。
新生児が出産の数日後にかならずビタミンK2のシロップを飲むのは、新生児には腸内細菌が少ないためで、欠乏症を予防する必要があるからです。
ですから、出産直前までは、母親がビタミンKを十分にとるといいそうです。

ビタミンKの上手なとり方

ビタミンK2は微生物によって合成されるので、発酵食品の納豆に特に多く含まれています。
また、脂溶性ビタミンなので、脂と一緒にとると吸収率がアップします。
熱に対しても比較的安定しています。

ビタミンKを多く含む食品(100gあたり)

モロヘイヤ 640μg
あしたば 500μg
ほうれん草 270μg
春菊 250μg
納豆 870μg
焼のり 390μg

おすすめ


モロヘイヤ100 【粉末100g】 島根県産有機栽培モロヘイヤ粉末【メール便送料160円】


明日葉青汁粉末100g (国産・八丈島産) あしたば パウダー

広告

他の方もお役に立てそうでしたらシェアしていただけるとうれしいです!

関連記事

アンチエイジングに大切なミネラル!その名は「マンガン」

マンガンは骨の形成にかかわる重要なミネラルです。 また、糖質・脂質・タンパク質の代謝にも関係する酵

記事を読む

血をつくり、胎児の発育に不可欠なビタミン!その名は「葉酸」

ビタミンB群の一種で、「造血のビタミン」とも呼ばれます。 名前のとおり緑葉野菜に豊富に含まれていま

記事を読む

飲酒による悪酔いの原因・アセトアルデヒドを分解するビタミン!その名は「ナイアシン」

ナイアシンは、別名ビタミンB3ニコチン酸と呼ばれているビタミンB群の一種です。 熱に強く、糖質・脂

記事を読む

脳の若返りと貧血に!その名は「ビタミンB12」

ビタミンB12が赤血球や血液をつくる ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれ

記事を読む

輝いているあなたを取り戻す発育のビタミン!その名は「ビタミンB2」

ビタミン、とってますか? ビタミンのことを知れば知るほど、「ビタミンって素晴らしすぎる!」と思って

記事を読む

女性が味方にすべきビタミン!その名は「ビタミンB6」

今回もビタミンB兄弟の話です。 ところで、ビタミンBって、いったい何人兄弟なんでしょうね。 正解

記事を読む

老化を防ぐ抗酸化作用が強いビタミン!その名は「ビタミンE」

ビタミンEは、強力な抗酸化作用のあるビタミンです。 不足すると感覚障害や神経症状を起こす危険性が高

記事を読む

老化とストレスから身を守ってくれるビタミン!その名は「ビタミンC」

ビタミンと聞けば、ビタミンCと言われるほど著名なビタミンです。 今回はビタミンCについて解説したい

記事を読む

乳幼児は特に!カルシウムの吸収を促して丈夫な骨をつくる!その名は「ビタミンD」

ビタミンDは体内に入ると、肝臓と腎臓の酵素によって、活性化ビタミンDに変わります。 活性化ビタミン

記事を読む

疲労・筋肉痛に効果的なビタミン!その名は「ビタミンB1」

疲れがたまったときや、筋肉痛のとき、みなさんはどうやって解消していますか? 私はゆっくりお風呂に入

記事を読む

Amazonアソシエイト・プログラム規約による記載
当ブログはamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

広告

防腐効果や食中毒を予防する作用がある自然の着色料「赤しそ」
防腐効果や食中毒を予防する作用がある自然の着色料「赤しそ」

防腐効果や食中毒を予防する作用がある自然の着色料「赤しそ」をご紹介しま

効果があるのに簡単!夏バテ解消法

効果があるのに簡単!夏バテ解消法をご紹介します。 といっても、夏バテ

カロリーゼロで食物繊維だらけの健康食品「寒天」

寒天は冬につくられます。 しかし、使う機会が増えるのは圧倒的に夏です

ダイエットだけじゃない!コンニャクのグルコマンナンがパワーの秘密

5月29日が何の日かご存知ですか? よくある語呂合わせです。 5=

美しく健康になれること間違いなし!五穀を食べれば健康になるわけ

突然ですが、「五穀(ごこく)」をご存知ですか。 五穀の定義は時代や地

→もっと見る

PAGE TOP ↑