老化を防ぐ抗酸化作用が強いビタミン！その名は「ビタミンE」

公開日： 2013/10/15 : 最終更新日：2013/10/17 栄養素ビタミン

ビタミンEは、強力な抗酸化作用のあるビタミンです。
不足すると感覚障害や神経症状を起こす危険性が高まるといわれています。

ビタミンEは活性酸素から体を守ります

ビタミンEには活性酸素の生成を抑える働きがあります。
活性酸素の生成を抑えることで、細胞の老化を防いでくれます。
ビタミンEは脂溶性ビタミンの一種です。
そのため、脂肪や細胞膜、コレステロール、中性脂肪など、脂質のなかに溶け込む性質があります。
脂質のなかに溶け込んでくれるおかげで、ビタミンCなどの水溶性ビタミンがカバーできない部分を活性酸素から守ってくれるわけです。

ビタミンEは血行障害を改善する

ビタミンEには血行をよくする働きもあります。
血行障害で起きやすい冷え性や肩こり、頭痛、生理異常などの症状を改善する効果があります

ビタミンEが不足すると活性酸素が細胞膜の脂質を酸化させる

ビタミンEが不足すると、活性酸素によって細胞膜の脂質が酸化してしまいます。
その結果、未熟児や乳幼児の場合は赤血球膜の抵抗性が弱まって、溶血性貧血を起こすことがあります。
また、成人の場合はビタミンEの欠乏により、感覚障害や体のしびれなどの神経症状を起こす危険性が高まります。

ビタミンEをとりすぎることはあまりない

健康な人の場合は、ビタミンEの過剰症はあまり認められていませんが、過剰にとり続けていると、軽度
の肝障害を起こす可能性があります。

ビタミンEを上手にとる方法

ビタミンCと一緒にとると、ビタミンEの抗酸化作用がアップします。
また、ビタミンEは植物油に豊富に含まれていますが、古くなったり加熱すると酸化が進むので、早めに使い切ることが大切です。

ビタミンEを多く含む食品（100gあたり）

大豆油　19.5mg
なたね油　18.5mg
にじます　5.8mg
たらこ　7.1mg
モロヘイヤ　6.6mg
かぼちゃ　5.1mg

ストレスの多い野菜ほど抗酸化成分アップ！

野菜はハウス栽培のものより、外気に当てた野菜を選ぶようにしましょう。
それは、抗酸化作用のあるビタミンの含有量が増えるから。
たとえば、ほうれん草の場合なら、寒い冬に外気に当てて栽培した寒じめ栽培のものは、ビタミンEやビタミンCが豊富になっています。
土の中で越冬させた人参も、ビタミンEの量が多くなります。
これはいったいなぜなのでしょうか。
野菜が紫外線や寒さなどのストレスにさらされると、野菜にも酸化現象が起こります。
そこで、野菜自身が外界からのストレスに負けない体をつくるため、抗酸化パワーのあるビタミンEやビタミンCを自力で増やしているからなのです。
自然の力って、本当にすごい。