生活習慣病を防ぐ栄養素がたっぷりの海藻!その名は「昆布」11月15日は昆布の日
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11月15日は「昆布の日」というのをご存知でしたか?
子どもたちの健康と成長を祝う七五三の日に、栄養豊富な昆布を食べてもらい、元気に育ってほしい、との願いから、昆布の日になりました。
また、このころは7~9月に収穫された昆布が市場に出回る時期でもあり、海からの贈り物・昆布に感謝する気持ちもこめられています。
古名は「広布」「夷布」お祝いごとの必需品
日本での昆布の歴史は古く、8世紀の『続日本紀』には、昆布が毎年献上されていた、と記されています。
昆布と呼ばれるようになったのは平安時代になってからといわれています。
それまでは、海中にゆらめいている広い布という意味で「広布(ひろめ)」といったり、夷(えびす)の住む蝦夷地(えぞち:北海道)で主にとれる海藻ということから「夷布(えびすめ)」の名で呼ばれていました。
「喜ぶ」「広める」に通じるところから、慶びごとや祝いごとに用いられ、現在も結婚など、さまざまな祝儀の品として使われています。
大半が北海道産産地名が品種名に
昆布の主産地は北海道で、全国生産の約95%を占めます。
食用になるのは十数種類で、環境によって形や品質が異なるため、産地名がそのまま品種名になるケースが多くなっています。
真昆布(まこんぶ)
最高級品で澄んだだし汁がとれます。
香りが高く、風味がよいのが特長です。
羅臼昆布(らうすこんぶ)
真昆布に匹敵する優良品です。
独特のうまみがあり、味がよいのが特長で、コクのあるだしがとれます。
利尻昆布(りしりこんぶ)
だし用として広く利用されている昆布です。
クセがなく、上品で澄んだ味のだし汁がとれます。
真昆布より色が黒く、繊維質がややかたいのが特徴です。
三石昆布(みついしこんぶ:日高昆布)
繊維質が柔らかく、煮物などにすると早く煮えるという特長があります。
長昆布(ながこんぶ)
薄く細長いのが特長で。佃煮やおでんに利用される。
生活習慣病を防ぐ栄養素がたっぷり
表面のヌルヌルの正体は、アルギン酸という食物繊維の一種。
食物繊維は人間の消化酵素では消化できず、そのまま排泄されますが、余分なものもいっしょに排泄してくれます。
過剰なナトリウムの排泄を促して高血圧を改善するほか、コレステロールの吸収を抑えて動脈硬化を予防し、さらには腸内の善玉菌を増やして腸の働きを整え、便秘を解消するなど、さまざまな作用があります。
昆布の成分でもうひとつ注目すべきは、ヨードが豊富に含まれていること。
ヨードは、甲状腺から分泌される甲状腺ホルモン・チロキシンの材料になります。
体温の調節など臓器の代謝に関わるホルモンで、チロキシンが欠乏すると甲状腺の異常や貧血、低血圧、肥満などが起きるほか、子どもの場合は成長不良を招きます。
ヨードを含む食品は限られていますが、海藻類には豊富で、昆布は海藻のなかで最も多く含んでいます。
このほか、鉄分は多いものでほうれん草の4.8倍、カルシウムは牛乳の5倍以上、さらに、血圧を下げる働きのあるカリウムも豊富です。
しかも低カロリーでダイエットにも効果的ですから、だしをとるだけでなく、いろいろと工夫して毎日、食べるようにしましょう。
昆布辞典
昆布は海草ではない!
昆布は海草ではなく「海藻」です。
「海草」は海中に生える被子植物のことで、花を咲かせ、種子をつくって繁殖します。
アマモ、イトモなど食べられないものが多いのが特徴です。
一方、「海藻」は海中に生える藻類を指し、胞子によって子孫を増やします。
その色から紅藻類(岩のり・てんぐさなど)、緑藻類(青のりなど)、褐藻類(昆布・ワカメなど)に分かれ、多くは食用になります。
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