パワーをつけてくれる野菜!その名は「ニンニク」匂いの元「アリシン」がそのヒミツ
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ニンニクの旬はいつかご存知ですか?
それは7〜8月!
夏の暑い日に、ニンニクをつかった料理をたくさん食べれば、パワーアップ間違いなしです。
殺菌・抗菌作用もあるので、食中毒が気になるこの季節にはもってこいの野菜といえます。
ニンニクってどれぐらいすごいの? はい、ピラミッドをも建設してしまいます
「元気の素もと」「百草の長」「元気が出る万能薬」
ニンニクに貼られたレッテルは、実に素晴らしいものがあります。
ニンニクがもつ効用は古くから知られていました。
古代エジプトでは、ピラミッドの建設に従事した労働者たちに、ニンニクを食べさせていたそうですよ。
ニンニクを食べれば、体力維持やスタミナがつくということを知っていたんですね。
やっぱり気にならざるを得ない「あの匂い」
ニンニクといえば、強烈な匂いが最大の特徴です。
匂いのもとになるのは「アリイン」という無臭の物質だってご存知でしたか?
ニンニクを刻んだり、すりおろしたりすると、酵素と反応して「アリシン」となります。
このアリシンが強いにおいを発しているのです。
アリシンの効果1:殺菌・抗菌作用
アリシンには、コレラ菌やチフス菌、大腸菌、赤痢菌などに対して強い殺菌・抗菌作用を発揮することがわかっています。
食中毒が気になる夏に、ニンニクが好んで食べられるのもわかりますね。
アリシンの効果2:ビタミンB1の吸収率アップ
アリシンがビタミンB1と結合すると、吸収のいい「アリチアミン」になります。
アリチアミンは、ビタミンB1を単独でとるより、はるかに吸収されやすくなり、体内での持続性がよくなる利点もあります。
ビタミンB1につていは「ビタミンB1は疲労・筋肉痛に効果的!」もご覧くださいね。
アリシンの効果3:胃を活性化
アリシンは胃の粘膜を軽く刺激して胃を活性化してくれます。
どういうことかというと、消化液の分泌が促され、消化・吸収がスムーズになり、食欲が増進するのですね。
アリシンの効果4:新陳代謝を活発化
また新陳代謝を活発にしてくれます。
健康分野で注目の成分「スコルジニン」が、新陳代謝を活発にするのをはじめ、心臓を丈夫にする、血行をよくする、ホルモン系統を刺激して精力を増す、などの働きがあると言われています。
さらに最近では、ガン予防効果も注目されています。アメリカの国立ガン研究所から発表されている「デザイナーフーズ・リスト(植物性食品のうち、実際に発ガン抑制効果が認められたものだけをピックアップしたもの)」によると、約40種類の食品のなかでニンニクは、トップにランクされているそうです。
ニンニクのとりすぎは注意
ニンニクは素晴らしい効果がある食材ですが、それも度が過ぎてはダメなようです。
適量は1日2〜3かけ。
これ以上取り過ぎると、胃腸の粘膜を荒らしたり、貧血を招いたりすることがあるそうです。
生で食べるなら1日ひとかけ。
加熱した場合には、1日2〜3かけを目安にどうぞ。
ニンニク臭は、公衆の場では結構迷惑な面もありますが、ニンニクの効用を考えて、「匂い憎んで、人憎(にんにく)まず」という温かい心で見守ってあげられるといいなと思います。
豆知識:ニンニクの語源って?
ニンニクの語源には2つの説があります。
1つは、強烈な匂いからきたとする説で、ニホヒニクム(匂悪・匂憎)が縮まってニンニクになったとする説。
もう1つ、あらゆる困難に耐え忍ぶという意味の仏教用語「忍辱(にんにく)」から出たとする説です。
現在は後者のほうが有力のようですね。
ちなみに、食べるニンニクは「大蒜」と書きますよ。
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ニンニクは青森だけじゃないんです。
熊本産のニンニクもどうぞよろしく。
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